京都VSOP  物価上昇!  NYダウ続落 ドル安、年初来安値 予想上回る物価上昇 / メーカーは悲鳴、家計に重圧 日本経済むしばむ「悪い物価上昇」
01 物価 上昇? 3大要員?
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NYダウ続落326ドル安、年初来安値 予想上回る物価上昇


 【NQNニューヨーク】11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5日続落し、前日比326ドル63セント(1.0%)安の3万1834ドル11セントで終えた。連日で年初来安値を更新した。11日発表の4月の米消費者物価指数(CPI)の伸びが市場予想を上回り、米連邦準備理事会(FRB)の積極的な金融引き締めを警戒した売りが強まった。


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株価 2万6000円下回る 米の物価上昇長期化 世界経済の回復懸念



12日の東京株式市場は、アメリカの物価上昇が長期化し、世界経済の回復が足踏みするのではないかという懸念が広がったことから、売り注文が増え、日経平均株価は、終値としておよそ2か月ぶりに、2万6000円を下回りました。

12日の東京株式市場は、アメリカで11日に発表された先月の消費者物価指数が依然、高い水準となったことで、インフレが長期化することへの懸念が広がったため、朝方から幅広い銘柄に売り注文が出て、日経平均株価は一時500円以上値下がりしました。

▽日経平均株価、12日の終値は、11日より464円92銭安い2万5748円72銭と、終値としては、およそ2か月ぶりに2万6000円を下回りました。

▽東証株価指数=トピックスは21.97下がって1829.18。

▽一日の出来高は14億8101万株でした。

市場関係者は「決算発表で業績が好調だった企業には買い注文も入ったが、世界経済の先行きへの警戒感に加えて、ウクライナ情勢の長期化や、新型コロナウイルスの感染が広がる中国での生産活動への懸念もあって、先行きが見通せず、投資家がリスクを取りづらくなっている」と話しています。


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メーカーは悲鳴、家計に重圧 日本経済むしばむ「悪い物価上昇」

原材料価格の上昇があらゆる製品のメーカーの採算を悪化させている。メーカーは雪崩を打つように値上げに踏み切り、家計に負担がのしかかる。それでも賃金は上がらない「悪い物価上昇」が日本経済をむしばむ。
大王製紙は「エリエール」ブランドのトイレットペーパーなど家庭用紙製品を今春から15%以上値上げした
大王製紙は「エリエール」ブランドのトイレットペーパーなど家庭用紙製品を今春から15%以上値上げした
 「原燃料高の分厚い包囲網に囲まれている」「コスト増は自助努力分をはるかに上回る」。沈痛な声で語るのは、大王製紙のホーム&パーソナルケア国内事業部の担当者である。同社は3月22日出荷分からエリエールブランドのトイレットペーパー、ティッシュペーパーなど家庭紙全品の価格を15%以上引き上げた。

 原料のパルプ材や石炭やガスなどの燃料価格が上昇。円安による輸入コストの上昇が追い打ちとなり採算を悪化させた。価格改定を公表したのは今年1月で、ロシアがウクライナに侵攻する1カ月以上も前だった。そのため、「この数カ月で事業環境がかなり変わり、値上げ幅は十分でなくなってしまった」と打ち明ける。

贈答用かに缶107%値上げ



 贈答用かに缶の値上げ幅は約107%──。水産大手のマルハニチロは3月納品分から、缶詰・瓶詰の商品数の3割に及ぶ大規模な値上げに踏み切った。温暖化による漁獲高減少に、エネルギー価格高騰による物流や生産費用の上昇が重なった。以前、サバ缶ブームのときなど、一部魚種の価格改定に踏み切ることはあったが、今回は様相が異なる。サバやイワシ、サンマやマグロなど41品を、約3~15%一斉に引き上げた。


 スーパーの特売セールに欠かせない定番品も店頭価格がじわじわと上がっている。今回、全国のスーパー約470店の販売データを集める日経POS(販売時点情報管理)情報を基に、定番9品目について平均店頭価格が1年間でどう推移したか調査した。2022年3月までの1年間で、食用油は約14%上がった。同じ期間で冷凍ギョーザが約7%、衣料用洗剤と食パンが各約6%、小麦粉やしょうゆが各約4%、卵やトイレットペーパーが各約3%だった。約1%の紙おむつを含め、9品目すべてが1年前より値上がりしていた。

 原油価格の高騰でガソリン価格、電気代やガス代が上昇し、家計への負担は増すばかりだ。みずほリサーチ&テクノロジーズは、政府の燃料油価格の激変緩和措置によって、(1)ガソリン価格高騰を抑える補助金が年内続く場合(2)補助金がない場合──の2つのシナリオに分けて、食料やエネルギー価格上昇による22年の家計への負担を試算した。(1)では全体平均で年間6万305円、(2)は7万2951円の負担増になる。

 所得が低いほど負担率は増す。年収300万円未満の世帯では(2)の場合、年収に対する負担率が2.5ポイント増える。調査部経済調査チームの南陸斗氏は「消費税3%引き上げに相当するマイナスインパクトが家計を直撃する」と指摘する。


5つの「供給網リスク」

 ただ、これまでの値上げは序章にすぎず、4月からは怒濤(どとう)の値上げラッシュが起きている。花王は4月から乳幼児用の紙おむつの価格を引き上げ、6月から順次ロッテがアイス58品を5.5~8.7%引き上げ、不二家も7月12日発売分から菓子商品を約5~10%値上げする。帝国データバンクによれば、食品や飲料メーカーの105社が累計6000品目超の値上げを検討しているという。

 食料品や日用品メーカーだけではない。エネルギーや金属価格の高騰を受けて、鉄鋼や工作機械、部品、樹脂製品、家電などあらゆるものの値段が上昇している。日本企業のお家芸である原価低減だけではこの難局を乗り切れない。企業努力の限界を超えた原材料高にメーカーが悲鳴を上げ、一斉に値上げにかじを切った。


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